ビバラロック2016 経済効果52億円

レポート

ビバラロック2021年5月1日より、コロナ禍にも負けず開催されているVIVA LA ROCK。
2016年のVIVA LA ROCK における経済波及効果は52億4650万円でした。
2016年5月3日4日5日の3日間開催で、4ステージでJ-popアーティストを中心に78組が出演し、5万人以上が来場した、ロックフェスティバルでした。

会場のさいたまスーパーアリーナは、アリーナモードという名称の会場レイアウトが可能となっています。このアリーナモードは、イベントの規模に応じてアリーナを複数に使い分けて、2つのアリーナとして使用可能な構造です。地下の空間を使い、CAVE STAGE(洞窟ステージ)を設置し、南口付近の屋外スペース(けやきひろば)には、無料で観ることが出来るGARDEN STAGEを設置し、全4ステージ構成とすることに成功していました。

さいたまスーパーアリーナは2000年に開業し、同時に最寄り駅「さいたま新都心駅」も開業。改札から徒歩5分程度で会場に到着するという交通の利便性も、他のロックフェスに無い特徴です。屋内であること、交通の便が良いことが核となり、日本有数のストレスフリーなロックフェスといえるでしょう。雨の心配も、日焼けの心配もありません。
観客へのアンケートでは、音楽フェスティバル初心者と、フジロックやロッキンジャパンを卒業した20代後半から30代前半の女性が多く、「疲れない」ことがキーワードになっていました。

経済波及効果は、主催者得る売上の10倍近くに膨らんでいます。
お客様全員の居住都道府県データを開示いただきまして、さいたまスーパーアリーナまでの往復交通費を一人ひとり計算し5万人以上の合計が4億200万円。宿泊されるお客様か否かは、会場でアンケートを実施しました。その回答から宿泊比率と、宿泊費単価平均を出して計算、3億9000万円になりました。
事前消費とは、VIVA LA ROCKに参加するために、開催前に購入する靴やバッグ、衣類などです。これも会場でアンケートを実施して、購入品目とその価格を調査しました。
その結果、直接の総消費額は25億4250万円。
一次波及効果、二次波及効果を加算すると、52億4560万円になります。
2016年の場合は、交通費・宿泊費などコロナ禍で苦戦を強いられている観光産業に8億円近くの効果を出しています。
コンサートや音楽フェスティバルで、コロナのクラスターは発生していません。
主催者も来場者も、本当に徹底した感染予防対策をしています。自分の推しアーティストが出演しているフェスティバルでコロナ感染のニュースを聞きたく無いのでしょう。アーティストやフェスの印象が悪くなってしまうから。
2021年のVIVA LA ROCKは、入場制限があり5万人も観客を集めることが出来ないと思われますが、大きな経済効果を生むことは間違いないでしょう。
「感染予防と経済の両方をまわす」政府がよく使うフレーズに、実は、音楽フェスはマッチしているんです。

2021/5/1

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