スポーツ合宿経済効果、最盛期の1/10(宮崎県)

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スポーツ合宿経済効果、最盛期の1/10(宮崎県)

2021年6月8日に宮崎県商工観光労働部観光推進課スポーツランド推進室スポーツランド推進担当が2021年3月までの、スポーツキャンプ受け入れ実績に関するデータを公表した。
2020年3月度は、宮崎県にコロナ感染者は極めて少なく、感染の危険性が低かったため、例年に近い状況で開催されていた。しかしこの度公開になったデータには2021年3月の、スポーツキャンプ・合宿が極端に減少していることが鮮明になった。

経済効果数値が最大となった2015年度と比較すると、2020年は経済効果でおよそ1/10と激減。のべ参加者は半数になっている。その主な要因はプロスポーツ団体の練習に、観客を入れなかったことのようだ。無観客で行われ、キャンプ中の選手との接触も厳しく制限された結果。県外からキャンプ目当ての観光客が減少したのだ。

のべ参加者1人あたりの経済効果は2019年75,953円あったものが2020年は15,097円と1/5と激減。観光客の飲食やお土産、宿泊先からスタジアムまでのタクシー代などの減少が大きな要因だ。スポーツ合宿では、球団関係者の消費に注目されることが多いが、その消費は限定的で、団体で長期滞在のため単価も抑えられているのが実情だ。

宮崎県のコロナ感染者数は発生以来2021年6月までで3000人あまりと、全都道府県の中でも16番目の少なさだ。にも関わらず他府県での感染措置により、観光産業は大きなダメージを受け、スポーツキャンプによる商機も逃した。緊急事態宣言対象地域で無く、飲食店の営業時間短縮も「都城市・三股町」だけに限定され、県民の活動の自由はあまり失われていない。
宮崎県民が、感染予防対策をしっかり行い、感染者減少に取り組んでいても、他府県で感染が収束しなければ「日常」は戻って来ないことを、スポーツキャンプの減少は、強く印象づけた。

スポーツキャンプ・合宿の受入実績の推移(PDF:238KB)

2021/6/17
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