アドベンチャーツーリズム 市場規模は2兆3千億

レジャー・観光

自然と異文化など組み合わせて体験する「アドベンチャーツーリズム」への関心が各地で高まっている。
市場規模が大きいのは、北米、南米、欧州で、2017年の総市場規模およそ4500億ドル(総市場規模の70.3%)と推計。北米地域でのアドベンチャーツーリストは、一人あたり3,290ドル(2017年)と、消費額も多い。これは一般的な一般的な旅行市場より1.7~2.5倍程度高くなっている。

アドベンチャーツーリストが行うアクティビティは10項目(1.キャンピング 2.フィシッシング 3.野生生物観察 4.ハンティング 5.トレイルスポーツ 6.自転車スポーツ 7.スノースポーツ 8.ウォータースポーツ 9.モーターサイクル 10.オフローディング)だが、日本で旅行者が簡単に実施出来ない9と10を除き分析を行った結果、現在の市場規模は2.3兆円(JTB試算)だ。

またアドベンチャーツーリズムは成長率もいい。2012年から2017年にかけての年平均成長率は、総市場が6.2%に対して、アドベンチャーツーリズム市場は11.4%だった。

Adventure Travel Trade Associationの調査によると、アドベンチャーツーリズムを目的とした旅行者の平均年齢は35歳。一般的な旅行者の平均年齢42歳より若く、自身にとって初めての地域を訪れ、人との出会いや地域の文化に溶け込もうという意識が強く、高学歴で高収入層が多いという結果が出ている。

テーマパークや、大型商業施設など、人工的な観光資源が必用無いことも特徴だ。既存の地形や自然を活かすことができるアクティビティを実施すれば、何も観光資源が無かった場所が、アドベンチャーツーリストで溢れる可能性もある。

JTB「アドベンチャーツーリズムの可能性」WEBサイト

2018/10/22
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