SDGsが流行している。スーツの襟にSDGsピンを付けている人の何%が正確に理解しているのだろう。2018年に東レ(株)の研究員がサーキュラー・エコノミーの市場規模は2030年には4.5兆ドルになるというレポートを出している。
サーキュラー・エコノミー(Circular Economy)とは、天然資源の調達や廃棄物の発生を抑制するための欧州の資源循環政策だが、3R(Reduce、Reuse、Recycle)の延長線上に存在するもの。製品を長寿命化させ、複数オーナーがシェアリングし利用頻度を上げる。その結果、製品の廃棄を少なくする政策だ。
①再生可能エネルギー、バイオ燃料・素材の活用により1.7兆ドル
②所有から利用へシェアリング効果0.6兆ドル
③再生産、再販売、修理、長寿命化、製品のサービス化による効果0.9兆ドル
④リサイクル、部品再利用、エネルギー回収などによる効果1.3兆ドル
この4項目だけでおよそ4.5兆ドルに成長すると想定している。
日本には「もったいない」文化があり製品の長寿命化に抵抗は無いだろう。ただ清潔感が強く使い捨ての食品容器が多いのも事実だ。SDGsを正確に理解しビジネス応用していかなくてはならない時代になった。