2023年8月2日3日で開催された、新潟県長岡花火大会は、4年ぶりの通常開催となった。2日間で約2万発もの花火が打ち上げられ、有料観覧席には2022年より1万5000人多い29万5000人が来場した。有料観覧席を含む、全観客数は38万人と発表され、その規模の大きさが伺い知れる。
日本三大花火のひとつとされる長岡まつり大花火大会は、1945年8月1日の長岡空襲からの復興を願い、翌1946年8月1日に行われた戦災復興祭が始まりで、現在も最初に「慰霊と平和の祈り」と題された花火から始まる。
経済効果NETによる経済効果試算は、新潟県内で133億8000万円、全国に波及した額まで含めると、302億8100万円になる。実行委員会の資料によると、花火から警備まで含めた運営費費用は12億8000万円、国税の税収効果だけで10億円を超す。また経済効果の指標として、開催に必要な費用の何倍、経済波及効果が拡がるかという考え方がある。それに照らし合わせると、23.6倍になる。マラソン大会で10倍程度であることを考えると、効率のいい経済刺激策と考えられる。
▷令和5年度事業計画(一般財団法人長岡花火財団)