隅田川花火大会 経済波及効果157億円

レジャー・観光

2023年7月29日に開催された第46回隅田川花火大会は、103万人の観衆を集めた。経済効果NETでは、墨田区観光統計と、過去の隅田川花火大会予算書を基に経済波及効果を算出した結果、全国でおよそ157億円であった。

墨田区の観光消費額等調査【概要版】によると、墨田区を訪れる観光客の85.9%が日帰りで、14%が宿泊客だった。同資料に日帰り観光客の消費額は1人5334円で、宿泊客は10115円だった。花火大会では、浴衣をはじめとした、準備のための消費も少なくない。旅行・観光消費動向調査 2022年(確報)第15表を参考に計算した。103万人が花火大会のために事前に消費した学は12億2500万円。飲食費は11億9100万円などとなった。
市民協賛は、観覧会場の場所指定を受けられる権利が与えられる、いわば指定席代金だ。標旗販売は、隅田川上に浮かべた船から花火を鑑賞するために、指定区域内に船を侵入させるための標旗を購入する金額だ。
隅田川花火大会の事業費は、墨田区の令和4年度施策評価シートに記載されている数字をそのまま引用した。
隅田川花火大会

その結果75億3000万円が隅田川花火大会を契機として消費され、観衆1人あたりは7,530円となった。
これに一次波及効果、二次波及効果を合わせると総額で157億6800万円の経済波及効果が全国に広まったと考えられる。
また東京都都道府県税の税収効果は、1億6300万円あり、補助金の4500万円を大きく上回る税収を得たことになる。
イベントの経済波及効果を評価するとき、投資対効果を見る場合がある。第46回隅田川花火大会は4670万円の行政投資額で、157億6800万円の経済波及効果を産んだことになり、337倍という驚きの投資対効果であった。

墨田区観光消費額等調査
墨田区令和4年度施策評価

2023/08/02

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