金メダルでスポンサーの株価上昇効果?

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金メダルでスポンサーの株価上昇効果?
7月30日時点で、日本選手団が獲得した金メダルは17と開催国の強さを発揮している。東京オリンピックの経済効果は、無観客となったことなどで、当初見込みから大きく落ち込むと思われる。しかし選手達の活躍によって、経済的な動きも存在した。

駐車場とカーシェアリングのサービスを提供する「パーク24」柔道部には、男子60kg級の高藤直寿、男子66kg級の阿部一二三、女子78kg超級の素根輝が所属している。7月21日には2015円だった株価が7月27日には2133円まで5.8%上昇した。

卓球混合ダブルスで金メダルを獲った伊藤美誠のスポンサー「コラントッテ」の株価は7月26日、23%も急上昇した。
スケートボード女子ストリートで西矢椛が金メダルを獲得した7月26日に、スケートボード用具を売る「モリト」の株価は12%跳ね上がった。
「ヨネックス」の株価は、7月27日、大坂がまさかの3回戦敗退を喫してから2日間で8%下落した。

だが株価の上昇は一時的なもので、個人投資家が、上記銘柄に注目が集まると考え短期的投資を行ったものの様だ。日経平均株価は4月以降値下がり傾向にあり、7月30日には年初来最安値となった。株式市場そのものがメダル獲得によって影響を受けているとは考えにくい。コロナ感染者増加による経済全体の停滞に対しては、かなり敏感に反応していると考えられる。

今後日本人選手の金メダル獲得により、スポンサー企業の株価がどう動くか、そんな見方も面白そうだ。

日経平均株価(日本経済新聞WEBサイト)

2021/7/30
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