経済効果NETでは、Jリーグが開示している公式の観客動員数と、2021年2020年2019年のクラブ経営データをもとに、サガン鳥栖の2022年終了時の経済波及効果を算出した。
観客消費の交通費は、各試合対戦相手の本拠地から全観客の12%(過去の計算データから類推)と仮定した。また11/5の最終戦は既に開催されたサガン鳥栖16試合の平均値8969人と想定。その結果、県内日帰り観客13万4182人、県外宿泊観客1万8298人と算出。これを試合ごとに、対戦相手本拠地から駅前不動産スタジアムまでの公共交通機関による運賃を積算。
観光消費額は、全国観光入込客統計に関する共通基準(2019)から、消費額を県内日帰り観客1人6,553円、県外宿泊観客1人21,811円と算出。チケット消費は、2021年の「J1クラブ決算一覧」から、2020年と2021年の総観客数を勘案して算出。対戦相手チームの消費額は、本拠地から選手・コーチおよびフロントスタッフ合計で35人が駅前不動産スタジアムまでの交通費と、遠方の場合には宿泊費を加えて計算した。事業収入とチーム運営費は、「J1クラブ決算一覧」2021年の数値をそのままとした。
その結果直接消費額は、およそ70億6700万円となり、これに一次波及効果と二次波及効果を加えると全国におよそ148億4000万円の経済波及効果を生んだ計算となった。
まだ2022年シーズン終了前であり、県外からの観客数が過去DATAからの類推であるため、実測値による計算と異なるだろう。より正確にするためにはサガン鳥栖からデータ提供を受ける必要がある。経済効果NETとしては、クラブから協力を得て、推定値ではなく実測値として修正版を公表する計画だ。
▷佐賀県観光客動態調査(R2)
2022/10/31 経済効果NET