外国クルーズ船日本寄港再開 経済効果800億円以上

レジャー・観光

2023年3月1日に、静岡県清水港に、ドイツ船籍のクルーズ船「アマデア」が寄港した。新型コロナウイルスにより、日本への入港が止まっていたが、政府の規制緩和を受け再開され始めた。

クルーズ船で日本を訪れる観光客の消費は活発で、1人1日1.2万円から42.4万円を消費し、平均では6.2万円もの消費になる。国土交通省の全国観光入込客統計に関する共通基準集計(2019)によると、県外からの宿泊を伴う観光客の消費金額は28,187円(宿泊費、交通費含む)と比較すると、1人あたりの消費額が大きいことが解る。

しかも1隻の入港により、500人から1500人の観光客が訪日する。横浜や神戸など大都市圏ではなく、清水や釧路などへの寄港は地域観光業にとって大きな収入だった。

上記の金額は、クルーズ船の乗客が消費する金額に限定している。これ以外にも、クルーズ船が寄港することで、食材、燃料など消耗品から、着岸料金など船の運行に必要な事柄も多く、乗客消費の2倍近くになる。

2020年1月20日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客から新型コロナウイルス感染者が出た事件は印象深い。それだけにクルーズ船の再開は、新型コロナウイルスが脅威では無くなった証のようにも感じられる。

外航クルーズ旅客の消費活動が地域・観光振興に及ぼす効果の分析(学術論文)

経済効果NET 2023/03/01

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