東京ロックダウン 1日3642億円の経済ダメージ

新型コロナウイルス関連

東京ロックダウン 1日3642億円の経済ダメージ

日本でコロナウイルスの感染拡大が続いている。このまま感染者の増加傾向が続けば、医療崩壊が起こるだろう。首都圏では「緊急事態宣言」に慣れてしまったのか、人流は減少してもほんの僅かだ。「ロックダウン」という言葉も聞かれるようになってきたが、その経済損失は国民に知らされていない。

英国ロンドンでは、2020年3月23日からロックダウンが行われ、2021年の3/22日まで203日間ロックダウンが行われていた。外出制限が行われ、多くの商店の営業が禁止された。ショッピングモールは閉まり、食品スーパーも人数制限が行われ、ルールを破って外出をすると罰金を課された。
このロックダウンで失われた経済活動は2510億ポンド(約38兆4000億円)になる(経済ビジネス研究センターの分析)。単純計算するとロンドンだけで1日で1882億円損失したことになる。
ロンドンは7月19日にコロナウイルスに関するほとんどの制約を撤廃し、コロナ前の日常的行動が可能になったが、新規感染者は減少傾向にある。

東京とロンドンの域内総生産を比較すると東京はロンドンの193%に相当する。域内総生産を手がかりに東京のロックダウンによる経済損失を計算すると、1日で3642億円のダメージを受けることになる。これは、東京の経済活動全ての82%に該当する規模だ。
ただロンドンはワクチン接種率50%を超えたタイミングで、ほとんどの制限を撤廃し、新規感染者も減少傾向にありコロナが収束した可能性が考えられる。
日本がロックダウンに至るか否か、政府のワクチン政策によるところが大きそうだ。

ガーディアン記事(英文)

2021/8/8
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