仙台空港24時間化 経済効果1031億円

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仙台空港24時間化 経済効果1031億円

現行は午前7時半~午後9時半で、延長による旅客増や物流の活性化が狙い。実現すれば格安航空会社(LCC)の新規路線獲得や、貨物便の誘致がしやすくなると説明。2015年度の旅客311万人、貨物約6000トンから、旅客550万人、貨物2万5000トンまで増やすことが期待でき、1031億円の経済効果がある。

空港経営改革による活性化を通じてヒトの流れが創出された空港及び空港周辺地域は、世界の観光、ビジネス、物流需要や国内外の災害バックアップに対する関心の高まりを受け止め、「東北のニューツーリズム拠点」、「東北基幹産業の国際戦略ビジネス拠点」、「東北のグローバルロジスティクス拠点」及び「首都圏・アジアのバックアップ拠点」という4つの拠点を形成し、復興のシンボルとなる地域として発展していく。仙台空港の活性化と4つの拠点形成がシナジー効果を生むように一体的に推進することにより、成長する東アジアの活力を引き込み、東北全体への波及を通じて、宮城県の更なる発展が図られていく。

LCC 等航空ネットワーク機能の拡充・強化
仙台空港は、中国人個人観光ビザ発給要件の緩和や数次ビザ発給等の好機を生かして、友好都市長春を始めとした中国各都市との路線・便数の拡充を図りながら、FSA路線・便数の充実はもとより、国内外LCC 路線の新設による新たな旅行需要を取り込み、多くの観光客でにぎわう空港に発展していく。

仙台空港:「国際ビジネス拠点空港」
仙台空港は、中国と北米の中間にある地理的特性を活かしたビジネスジェットの中継拠点となり、また、搭乗便を待つビジネス客が有効に業務を行えるビジネスセンター等を整備することによって、自動車関連産業等の進出企業や海外事業を展開する地元企業に関わる多数のビジネス客の往来する国際ビジネス拠点空港に発展していく。

仙台空港:「東北の物流ハブ空港」
仙台空港は、民間の空港運営権者による着陸料等物流コストの低廉化や貨物専用便の誘致、地元産品等を海外に輸出するフォワーダーとの連携による取扱貨物の増加などの戦略的な空港運営を通じて、東北各地から航空貨物が集まる物流拠点空港に発展していく。

仙台空港:「バックアップ拠点空港」
仙台空港は、防災機能や耐災機能を強化するとともに、それを生かした災害情報センター機能、災害救援機受け入れ機能を整備することにより、震災を経験した地域として、今後30 年間に70%の確率で直下型地震が起こると言われている首都圏や、地震、津波、火山爆発、洪水、台風などの自然災害の多いアジア諸国の災害発生時に支援する「バックアップ拠点空港」を形成していく。

国際空港として仙台空港が充実することは、大きな効果がありそうだ。観光資源が少ない地域では大型ショッピングモールや、テーマパークなど、巨額な投資が必用な場合が多く、施設は民間企業主導であることが多い。世界とつながる国際空港なら、空港施設がテーマパークの要素を内包しうる。また既存施設の営業時間延長という対策によるところも大きい。
1031億円がより大きな変化を遂げていくことに期待したい。

仙台空港及び空港周辺地域の将来像(PDFファイル1.9MB)

2018/8/28
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