ロンドン市のビジネス成長機関「London & Partners」およびサディク・カーン ロンドン市長の公式声明によると、2024年から2025年にかけてロンドンで開催された二つの大規模eスポーツ国際大会が、合計で4,200万ポンド(日本円で約80億円超)規模の経済効果を同市にもたらしたと試算されている。
ロンドン市は近年、eスポーツおよびゲーム産業の誘致を市を挙げて強化しており、両大会の経済効果は「世界的なeスポーツのハブ」としての地位を確立する根拠として位置づけられている。
2024 League of Legends World Championship Final 経済効果 約1,200万ポンド
2024年11月2日にロンドンのO2アリーナで開催された『リーグ・オブ・レジェンド』世界選手権決勝戦(通称:Worlds 2024)について、London & Partnersは直接的な経済効果を1,200万ポンド(約23億円)と試算している。チケットは発売から数分で完売し、世界中から数万人規模のファンがロンドンを訪れた。なお、この試算額はイベント開催に伴う直接的な経済効果のみを対象としており、配信視聴者が将来ロンドンを訪れるといった長期的な波及効果は含まれていないため、実際の効果はさらに大きいと見られている。
2025 BLAST Premier London Open 経済効果 約3,000万ポンド
2025年9月5日〜7日にOVOアリーナ・ウェンブリーで開催された『Counter-Strike 2(CS2)』の国際大会「BLAST Premier London Open」については、ロンドン市が3,000万ポンド(約57億円)の経済効果を公表した。英国内における2025年最大のeスポーツイベントと位置づけられ、3日間のオフライン競技を通じて宿泊・飲食・交通など地域経済に幅広く貢献した。
ロンドン市長の視点と都市戦略
サディク・カーン市長は、これらの大会が単なるエンターテインメントにとどまらず、ロンドン経済を牽引する重要な産業であると強調している。BLAST Premier開催に際しては、「ロンドンは、非常にエキサイティングで急速に成長している産業であるeスポーツを牽引する都市である。首都におけるその成長を支援するため、引き続き尽力する」との声明を発表した。チケット販売や来訪者消費だけでなく、関連企業の誘致、雇用創出、観光ブランディングといった中長期的な波及効果も期待されており、ロンドンはeスポーツを成長産業として明確に位置づけた都市戦略を進めている。
【参考文献】
・London & Partners「2024 League of Legends World Championship Final 経済効果試算」(2024年11月発表)
・サディク・カーン ロンドン市長 公式声明(2025年9月)
・Esports Insider 関連報道
・esports-news.co.uk
