シドニー・マラソン2025 経済効果 約51億3,000万円

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シドニー・マラソンは2025年8月31日に開催され、約35,000名が出走し、32,979人が完走した。2025年よりワールドマラソンメジャーズの第7戦として正式に認定された。Brand Finance の「Marathons 50 2025」レポートによれば、開催都市に約 54 millionオーストラリアドル 約51億3,000万円をもたらした。

コースは北シドニーのブラッドフィールドパークを出発し、シドニー・ハーバーブリッジを渡り、世界的建築物であるオペラハウス前にゴールする壮観なルートで、累積上り313m、下り396mと全体でやや下り基調の高速コースが特徴である。男子はエチオピアのハイレマリアム・キロスが2時間6分6秒でオーストラリア歴代最速記録を樹立し、女子ではオランダのシファン・ハッサンが初挑戦で2時間18分22秒を記録、国内初の女子サブ2時間20分を達成した。

ニューサウスウェールズ州観光機関によれば、ワールドマラソンメジャーズに正式認定された2025年から3年間で州の訪問者支出に約 USD 73 millionが追加される見込み。この支出には、ランナーや応援者が利用するホテル宿泊を含む「ショップ、カフェ、ホテルなどへの経済波及」が含まれている。さらに200以上のチャリティ団体が参加し、累計で3,600万ドル以上の寄付が集まるなど、社会貢献活動としての側面も強い。

国際的な注目の高さを反映して、2025年の大会には79,000件以上の応募があり、35,000枠に対して競争が激化。応募元の国数も、前年度の101か国から156か国へと大幅に増加した。海外参加者推定根拠として、35,000人の参加者が150以上の国から集まっていることを踏まえると、単純計算でも参加者の20〜30%以上が海外からである可能性が高いと考えられる。よって、少なくとも7,000〜10,000人規模は海外からの参加者と推測していいだろう。

オリンピック金メダリストのエリウド・キプチョゲとシファン・ハッサンが2025年のシドニーマラソンに出場。25年目を迎える同大会は、ワールドマラソンメジャーズシリーズへの昇格を記念し、史上最強の出場選手陣を招待したようだ。世界的メジャー大会入りを果たした本大会は、都市ブランド力を高めると同時に、地域経済や観光振興、国際交流の促進に資する「都市型メガスポーツイベント」として新たな地位を確立した。

Brand Finance の「Marathons 50 2025」


経済効果.NET 2025/09/04

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