ロアッソ熊本は2023年シーズンに13万2000人近くをホームスタジアムに迎え、1人あたり3万1000円以上の経済活動を誘発した。開示されている公式データをもとに、経済効果.NETが独自に試算した結果、全国に約87億8800万円の経済効果があった。
ロアッソ熊本の2023年シーズンは、クラブ創設54年目、J2参戦2年目となる節目の年でした。リーグ戦では42試合を戦い、13勝10分19敗、得点52・失点53で得失点差はマイナス1、最終順位は14位に終わりました。前年の4位から大きく順位を下げ、昇格プレーオフに進出した2022年と比べると厳しい戦いが続いた一年となりました。その背景には、前シーズンの躍進により多くの主力選手がJ1クラブへ移籍し、戦力の維持が難しかったことが挙げられます。クラブは新戦力を補強しながら戦いを続け、再編の年として位置付けられるシーズンでした。
一方で、天皇杯では大きな成果を残しました。チームは快進撃を見せ、ベスト4に進出。準決勝で柏レイソルに敗れたものの、クラブの歴史に残る健闘として高く評価されました。大木監督の下、戦術面では「3-3-1-3」の布陣を継続し、攻撃では中央突破を重視しつつショートカウンターなど多彩なスタイルを組み合わせました。選手個人では石川大地が9ゴールを挙げ、粟飯原尚平や平川怜らも攻撃で存在感を示しました。また、失点期待値を実際の失点が下回るなど、守備面でも一定の安定感を見せました。
経済効果では、事業費の11.6倍を全国に、熊本県内には5.7倍の経済活動を誘発しました。
ロアッソ熊本に100万円のスポンサーをすると、熊本県のGDPが570万円増加することになります。
熊本県への税収は、2億円程度となり自治体への貢献も確認できます。