2023シーズンのザスパクサツ群馬は、8万6500人を集客し、J2復帰後の過去最高順位を達成している。経済効果.NETでは、リーグから開示されている「観客動員数」「決算」と県の観光統計など公式データから独自に試算した結果、全国に約59億7700万円の経済波及効果があった。
2023シーズンのザスパクサツ群馬は、J2リーグで42試合を戦い14勝15分13敗、勝ち点57で11位となり、J2復帰後の過去最高順位を達成した。大槻毅監督2年目のシーズンは、堅守を軸に変則的なビルドアップを組み合わせ、粘り強い戦いで安定感を示し。シーズン序盤には長倉幹樹がチーム最多の5得点を挙げ攻撃を牽引たが、夏にJ1新潟へ完全移籍し戦力面での変化もあった。天皇杯では2回戦で敗退したが、リーグ戦での健闘が評価され、チームとして着実な成長を印象づけた。順位表の中位に位置しながらも守備面での改善が際立ち、群馬県全域を拠点とするクラブとして、地域のファンに希望を与えるシーズンとなった。
クラブの事業費6.47億円に対して経済効果59億7700万円は、9.24倍となり、ザスパクサツ群馬に100万円のスポンサーをすると、全国に924万円、県内に389万円の経済活動を生むことになる。このデータはJリーグの中で秀でたものだ。
群馬県への税収効果は1億3600万円あり、県からさらなる支援を期待したいところだ。
2023年の計算には、ザスパクサツ群馬から詳細なデータ提供を受けていない。さらに正確な計算を行うために、経済効果.NETでは努力を続けてゆく予定だ。
▷Jリーグクラブ別決算
▷令和5年(2023年)観光入込客統計調査報告書