ボストン・マラソン 経済効果 約7,487億円

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Brand FinanceがまとめたMarathons 50によると、世界5位の経済効果を出しているのはボストン・マラソンだ。2025年4月21日に、約32,080が出走登録し、経済効果はUS$509.1million、約7,487億円と見積もられている。

1897年に始まったこの大会は世界最古の市民マラソンであり、ワールドマラソンメジャーズの一角としてプラチナラベルに認定されている。コースはホプキントンをスタートし、アシュランド、フレーミングハム、ウェルズリー、ニュートン、ブルックラインを経由して、ボストン市中心部のコプリー・スクエアに至る全長42.195キロである。特に後半のニュートン・ヒルズや心臓破りの丘(ハートブレイク・ヒル)は最大の難所として知られる。2025年大会には約32,000人が登録し、全米50州と118か国からランナーが参加した。男子はケニアのジョン・コリルが2時間4分45秒で制し、女子は同じくケニアのシャロン・ロケディが2時間17分22秒で優勝し女子コース記録を更新した。

テレビ中継はESPN2を中心に全米放送され、世界中の注目を集めた。ボストン・マラソン2025はスポーツイベントとしての価値に加え、観光・経済面でも大きな影響をもたらした。経済効果の約5億ドルのうち、ボストン市内に3億4400万ドル、マサチューセッツ州その他地域に約1億6500万ドルが波及したと推計されている。

運営のために、スタッフ給与・契約業務・広告・政府支援費用・オフィス維持費などを含み、合計で約6,680万ドルが投じられた。ランナーおよび同行者と観戦者による直接的な消費は、宿泊、飲食、買い物などを含めて約 2億2,820万ドル。ボストン市内に宿泊した訪問者の 宿泊費の中央値は $429/泊、その他の活動費は $500/日と、1日で1000ドル近い消費をしている。約500,000人の観客が訪れ、うち過半数以上が宿泊を伴った訪問者だった。
参加したランナーは、51%はマサチューセッツ州外在住、30%は外国からの参加だった。
50万人の観客と、参加ランナーの30%が海外参加者であることが、ここまで巨額の経済波及効果を生んだ要因だろう。

ボストン・マラソン経済効果レポート
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大会公式サイト


経済効果.NET 2025/09/09

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