核融合発電 実用化 経済効果 5兆円以上

エネルギー/科学

二つの軽い原子核(主に重水素と三重水素)を極めて高温・高圧の状態で融合させ、より重い原子核を生成すると同時に膨大なエネルギーを得る仕組みです。国内に原型炉を建設した場合、経済効果は約5兆600億円と報告されています【文部科学省, 2024】。

核融合発電は、太陽や恒星で起きている反応を地上で再現しようとする次世代エネルギー技術であり、技術的な課題があります。

ですが、核分裂発電に比べて高レベル放射性廃棄物がほとんど発生せず、二酸化炭素を排出しないため、地球温暖化対策やエネルギー安全保障の観点から注目されています。燃料は海水に含まれる重水素など、地球規模でほぼ無尽蔵に存在し、資源面でも優れた持続可能性を持っています。

日本では文部科学省を中心に、核融合原型炉の設計や関連産業育成に取り組んでいます。

経済効果の詳細は、
建設ならびに運⽤に必要となる費⽤:2 兆4,623億円
(QST⽇渡およびHelical Fusion後藤による試算)
国内において創出される付加価値額 3兆3,800億円
特に 所得増加分 1兆7,800億円

国内産業に⽣じる経済波及効果: 5兆640億円

と試算されています。

原型炉開発総合戦略タスクフォース


経済効果.NET 2025/09/03

関連記事

特集記事

TOP