2024年3月31日(日)に実施実施された「ふくい桜マラソン」は、福井県で初めて開催された本格的な都市型フルマラソン大会で、県内で唯一フルマラソンが未開催だった福井県に新たな魅力をもたらすことを目的に設定された。福井県と福井県立大学経済学部・杉山友城教授が協力して試算した経済効果の試算は、15億600万円だった。
それまでは47都道府県の中でフルマラソン未開催県だった福井県にとって、画期的な都市型フルマラソンとなった。開催は北陸新幹線の福井・敦賀間延伸を契機に実現。大会は「ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ(JMCシリーズ)」にグレードⅢ(G3)大会として加盟し、公認の規格と競技レベルを有する国内主要大会となっている。福井駅スタートで、桜の名所「足羽川」や北陸唯一の現存天守「丸岡城」、北陸新幹線と並走する「新九頭竜橋」など地域資源を巡ります。コース全体を俯瞰すると「恐竜の形」に見えるデザインが特徴。
経済効果に関しては、フルマラソンで、ランナーは13657人で1人平均2万4310円消費し、ランナーの同行者は5905人で、で1人平均2万3201円消費している。マラソンの参加料金が14000円であることを勘案すると、ランナーの交通費などは9000円程度になる。
興味深いのは、福井県の観光統計によると、福井県外の宿泊観光客の消費額が1人あたり2万3642円であることから推測すると、同行者の100%近くが、県外から宿泊で参加したという計算になる。
ボランティアと沿道応援者が1人あたり3000円以上の消費をしている。福井県の観光統計によると、県内の日帰り観光客1人あたりの消費金額は3256円であるため、この数字を参考にしたと思われる。