博多山笠コロナ前同等の観客数なら、経済効果500億円

レジャー・観光

2022年7月 3年ぶりに博多山笠祭りが、福岡県で開催された。新型コロナウイルス第7波のさなか、7月15日には新規感染者が6355人と増加傾向にあるなか、多くの観光客が山笠見物に集まった。

前回開催の2019年は観光客300万人だった。2022年も同等の観光客が訪れたと仮定すると、全国への波及効果を併せておよそ500億円の経済波及効果あったと推定出来る。

福岡県の観光統計から、観光客1人あたり消費額(県内宿泊、県内日帰り、県外宿泊、県外日帰り)に分け計算。県外からの宿泊観光客は1人平均で38115円、日帰りで8935円を福岡県内で消費していた。

人数は福岡県の観光統計(過去の実績値)を当てはめて計算。2022年も300万人が来場していた保証はないが、関係者によると「感覚的に違いは無かった」ということだ。

2022年の来場者が200万人に減少していた場合も計算した。
全国への経済波及効果は、およそ300億円
福岡県内は、直接効果88億円で波及効果を合わせると137億円になった。

福岡県は、山笠に補助金として2700万円を拠出している。その妥当性をここで確認してみよう。
福岡県内の総消費額220億円、自給率などを勘案した福岡県内の直接効果は132億円、一次波及効果は45億円、二次波及効果は28億円だった。経済波及効果は205億円。補助金の759倍の経済効果を出した。また220億円の消費額と、205億円の経済波及効果から生じる「都道府県税」「市区町村税」は合計で4億7600万円と17.6倍の税金を回収している計算になる。

福岡県観光統計(PDF/237KB)

経済効果NET 2022/7/26
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