静岡県スルガ銀行系のシンクタンク一般財団法人企業経営研究所が、2021年12月22日に、2022年より放送されるNHK大河ドラマ「鎌倉の13人」による、静岡県内の経済効果を158億円と試算した。
試算には2017年に放送されたNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』静岡県西部地区を主な舞台とした(柴咲コウ、三浦春馬、高橋一生などが出演)実績をベースに試算している。2016年と2017年(放送年)の観光客増加は、宿泊客1.9%、日帰り客2.4%だった。これを基にコロナも、大河の影響もない、静岡県の観光客数(2016年)をベースに試算。
観光客の消費額は、2010年から7年間の観光局統計値の平均を使用している。
すこし心配なのは、『おんな城主 直虎』は静岡県が主な舞台だったが、「鎌倉の13人」に、どの程度静岡県に関わる土地が登場するか、全く予想出来ない時点で、静岡舞台のドラマと「同等」と決定している点。そして2016年以前の観光統計を使用しており6年以上前の経済市場の変化を考慮していない点。2022年コロナ対策が観光に、どのような影響を与えるか加味されていない点だ。
あくまで予想値のため、現実とは異なることが多いが、「経済効果」が国民に信用されていない要因でもある。スルガ銀行系のシンクタンク一般財団法人企業経営研究所が2023年「鎌倉の13人」放送終了後に、実測値による結果を発表していただきたくのに期待しよう。