コロナワクチン接種 経済効果12兆円(菅総理発言)

レジャー・観光

6月30日菅首相は会議で専門家から接種と経済回復の関係について説明を受けたと話した。「接種を加速することで60万人の雇用が増え、国内総生産(GDP)を2%押し上げ、12兆円の経済効果があるとの試算が示された」と指摘した。と各社が報道した。
この12億円の出どころは、国内観光消費である公算が高い。観光庁がまとめた2020年の旅行・観光消費動向調査によると、2019年の日本人国内旅行消費額は21.9兆円だったが、2020年には10兆円まで減少している。
宿泊旅行消費額は7兆7,723億円で前年比54.7%減少、
日帰り旅行消費額が2兆2,015億円で前年比53.9%減少と発表されている。

ワクチン接種が進み、新型コロナによる重症化リスクが軽減されれば、2020年に実施した GoToトラベルの様な、経済刺激策を擁して観光消費を回復させる可能性は十分にある。
日本人国内旅行消費額だけで12兆円の回復が見込め、飲食業の回復まで合わせればさらに大きな回復となるだろう。

間違えてはいけないのは「回復」であって「成長」では無いということだ。また、ワクチン接種を終えても、コロナに感染する可能性は残っている。体内でウイルスの増殖を抑制し重症化リスクを下げるものの、「新規感染者」という指標が劇的に変化しない可能性も残る。

旅行・観光消費動向調査;観光庁2020年4月30日(PDFファイル)

2021/7/1
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