大学1年で1100億円の経済効果(米コネチカット)
1920年コネチカット州にある「ニューヘブン大学」は2019年1年間で地域経済に10億ドルを超える、経済効果を出したとコネチカット独立大学会議(CCIC)が発表した。
学生数6900人以上、学部教育生5200人以上、大学院生1700人以上が学ぶ大型大学で、研究者(教員)520人、職員500人勤務しており、合計で14800人が毎日通っている計算になる。CCICの報告によると、この14800人が地域で消費する金額は6億ドル(およそ660億円)、1人あたりおよそ446万円だ。学生から大学教授まで含まれていることを考えると、妥当な数字だろう。
この6億ドル以外に、大学自体の経済活動がある。研究物資から、教材まで様々だろう。こうして出された経済活動総額に、一時波及効果、二次波及効果を加算すると10億ドル(およそ1100億円)になる。
日本でも大学を中心として、飲食店や、賃貸アパートなどの経済活動が行われている。ただ、平成以降に新設された大学は街から離れた場所に作られることが多く、大学を中心とした「にぎわい」を作り出せていない様だ。また大学施設内にコンビニやカフェが進出し、大学周辺に経済活動が拡がらない傾向も見られるようになった。
アフターコロナを見据えるならば、大学に学生が戻って来た時に、いかに周辺と連携し、学生や教職員の経済活動を後押し出来るかが重要になりそうだ。
▷コネチカット独立大学会議(CCIC)リリース(PDF英文)
2016/6/18