ファジアーノ岡山FCの2023年は、創設19年目、J2リーグ連続15シーズン目の節目となるシーズンであった。およそ17万8400人を集客し、対戦相手のサポーターを岡山まで集客したことあり、全国に約118億8000万円の経済波及効果があったと経済効果.NETで試算した。
監督は清水隆之氏、ホームはシティライトスタジアムで戦い、リーグ戦は10位と中盤に位置した。移籍面では、夏に末吉塁選手がJEFユナイテッド市原・千葉から期限付き移籍で加入。一方で谷口璃成選手が育成型期限付き移籍でレイラック滋賀へ、野口竜彦選手がカターレ富山へ、さらにコダイ・サノ選手がオランダのNECへ完全移籍と、主に若手を中心に動きがあった。
ファンに向けた取り組みとしては、8月20日に「ファン感謝デー」をシティライトスタジアムで開催し、サイン会やお笑いコンビ「ウエストランド」によるMCなどを通じて、ファンとの交流を深めた 。また、7月には「夏の旨辛祭り」やエスコートキッズ・フェアプレーフラッグベアラー募集など、スタジアムイベントも多数実施し、観戦体験の充実を図った。
クラブ事業費15億円に対し、118億8000万円の経済波及効果は7.85倍とJリーグの中でも非常に効率のいい経済効果だった。これは、ファジアーノ岡山FCに100万円のスポンサーをすると、全国で785万円、岡山県内に380万円の経済効果を生むということだ。
県への税収は、3億3900万円と試算され、県内経済だけではなく、県の財政にもプラスになったと考えられる。
2023年の経済効果試算は、クラブから詳細なデータ提供を受けることが出来なかった。経済効果.NETでは、より正確な試算を行うためにクラブへの情報開示請求を続けてゆく。
▷Jリーグクラブ決算
▷令和4年岡山県観光客動態調査報告書