マスク市場規模 8兆円を超える
個人用保護具(マスクや防護服)の市場規模は2020年に773.6億ドル(約8兆4300万円)に達しました。今後も毎年7.3%の成長が予措されています。新型コロナウイルスに対するワクチン接種が進み、医療崩壊の危険性は低くなったものの、医療現場では未知のウイルスから医療従事者を守るために、今まで以上に多くの状況で使用されることになりそうです。
その背景にはアメリカで成立した新しい法律があります。その法律は医療従事者の保護、無料の検査実施、有給休暇の確保、家族と過ごし時間を犠牲にしないことを配慮したものです。従来38.5度以上の発熱で、防護服を身に付けることはありませんでしたが、今後は高い確率で防護服での診察をすることになるでしょう。
また個人用保護具の輸入を避けて、米国内での生産にシフトしたこともあります。新型コロナウイルスが中国で先に流行したために、アメリカに輸入出来る個人用保護具が、極端に減少しました。ワクチンを米国内で開発することに成功し、いち早くアメリカ国民に接種が可能になった様に、個人用保護具も国内生産を主流とすることで、自国内の資金投入や努力で対策を講じることを可能にしたいのです。
また今まで中国製品に頼っていましたが、アメリカ国内の高度な技術によって、個人用保護具の技術革新も次々に起きています。医療従事者が長時間身につけていてもストレスの少ない、防護服が既に開発され、防護服自身に除菌作用があるものも販売されています。
この技術を日常の衣料品に応用したものも登場し、今後の成長が期待されています。
2021/5/18