アメリカ旅行業界 2020年の経済損失は約120兆円に縮小

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アメリカ旅行業界、大きな経済損失

アメリカ全土に於ける旅行業界の業績は、2019年の2.6兆ドルから2020年は1.5兆ドルへと42%も大幅に縮小したと、調査会社のツーリズム・エコノミクスが発表した。

この業績悪化に伴い560万人の職が失われ、旅行業界全体の雇用は1670万人から1110万人と33%も減少した。アメリカでは旅行業界に従事する人の割合が高く、全体雇用の11%を占めていた。それだけに新型コロナウイルスによる、旅行業界へのダメージは、アメリカ経済そのものへのダメージになりかねない。

一方で、いわゆる巣篭もり需要でGAFAを中心とするIT関連企業の業績は堅調だ。IT関連企業に比べ給与額の低い旅行業界での雇用が失われたことで、アメリカ全体の経済的格差は拡がる可能性がある。ワクチン接種が順調に進みハワイなど代表的な観光地には、旅行客が戻ってきている。バイデン政権がどのような政策で、旅行業界に活気を与えるか、今後の日本にも参考になることだろう。

2021/5/12
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