JR芸備線 他の交通機関と、経済効果比較

レジャー・観光

岡山県の備中神代駅から、広島県の広島駅を走る「JR芸備線」(特に備中神代~備後庄原間)の存続・廃止を検討するうえで、「鉄道を残す場合」と「バスなど他モードに切り替える場合」のどちらが地域にとって経済的に得かを数字で比較するのが目的だ。<資料>
単なるJRの収支ではなく、利用者の負担増減、観光・買い物の消費、外出機会の変化などを含めた「地域経済効果」を比較する前提調査として位置づけられている。

鉄道案側では、ダイヤ改善(増便・時間帯調整)、駅への二次交通(バス・タクシー等の接続強化)、駅前イベントなどを組み合わせた施策を実際に行い、そのときの需要増と経済効果が試算されていまる(施策実施時の経済波及効果は年約3.8億円との試算)。

一方で、今後は2026年度に予定される「バスなど鉄道以外の交通手段による代替輸送の実証事業」の予算を確保し、代替バス運行等を試験的に実施したうえで、鉄道案との費用・便益を比較する。

経済効果の計算で、「JR芸備線」の未来が決まるという時代になったようだ。経済効果への信頼が高まったと言える一方で、住民の生活まで経済効果では測定できないという思いもある。正確な経済効果計算を行われることを祈るばかりだ。

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