UEFA女子EURO 2025の経済効果 約2416億円

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025年7月2日~27日、スイスで開催されたUEFA女子EURO 2025に関して、経済効果.NETでは、確認出来るデータをもとに、独自計算を行った。

UEFA女子ユーロ2025の31試合は、スイス国内の8都市で合計17万5,000人以上の観客収容能力を有する会場で開催された。バーゼル、ベルン、ジュネーブ、チューリヒ、サン・ガレン、ルツェルン、シオン、トゥーンには、都市も含まれて、スイスの観光資源と組み合わせて観戦に集まった観光客の存在が確認された。

70万枚を超えるチケットが発行され、そのうちほぼすべてが開幕戦前に売り切れた。UEFAはグループステージの合計観客数を46万1,582人と発表し、4つの準々決勝戦には11万2,535人の観客が観戦。結果的に決勝と、3位決定戦を含めて、観客動員数は66万人を超えた。チケットの売上は全体で約1,500万ユーロとなり、前回大会の44%増加となった。
観戦者の消費額は、クレジットカードのVisaは、1人あたり前回大会の27%増加と報告している。スイスの観光統計データによれば、ユーロ圏外からの観光客は1人あたり、1634ドル。国内旅行は、観光客は1人あたり、289ユーロだった。

大会の運営は、ASFとUEFAが共同出資する合弁企業WEURO25 SAが担当し、試合の開催と資金調達を行った。大会の総予算は2億3,300万スイスフランと報道されている。そのうちスイス連邦は大会に、1500万スイスフランの予算を拠出した。NZZによるとUEFA女子ユーロ2025は、約1億2800万ユーロの記録的な収益を上げた。テレビ放映権収入は、7,000万ユーロと、男子のUEFAヨーロッパリーグと比較すると1/20に留まった。テレビ放映権とグッズなどの販売を含めると約1億1,300万ユーロの収入と報道されている。
スポンサー収入は 少なくとも 3億2500万ユーロに達し、これは2022年大会での 1億5300万ユーロを112%上回る結果となった。UEFA Women’s EURO 2025興味深い点は、スタジアムの観客は、一般的なサッカー観戦者と比較して、53%も多くのスナック、菓子などを購入している点だ。おそらくTV観戦においても、スナック、菓子は欠かせない観戦アイテムになっているだろう。今後女子サッカーのスポンサー候補として有望視出来る。
記事の中で「前回大会」という表記があるが2022年にイングランドで行われている、コロナの影響が少し残っていた可能性がある時期だ。とはいえUEFA Women’s EURO 2025の経済規模は過去最高になったことは間違いない。


経済効果.NET 2025/08/11

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