インドと英国は、2025年7月に自由貿易協定(FTA)に正式に署名。この協定は、英国がEUを離脱して以来、最も重要な貿易協定の一つと位置づけられている。
このFTAによる経済効果は、インドにとって230億ドル(約3.5兆円)に上ると試算され、英国政府は長期的に48億ポンド(約9,200億円)の経済効果と、2040年までに二国間貿易額を255億ポンド(約4.9兆円)まで拡大することを見込んでいる。
この自由貿易協定は、インドに輸出される英国製品の約90%が関税引き下げの対象となり、そのうち85%は10年以内に撤廃される。英国に輸出されるインド製品の約99%が関税免除になる。特に恩恵を受けると見られる品目には、英国からのウイスキーや自動車、医療機器、先端機械、そしてインドからの繊維、宝飾品、医薬品、ITサービスなどがある。
物品の貿易以外には、英国企業は、インドの政府調達市場への入札参加が可能になる。
米国が関税を引き上げるディールを行っているが、米国経済にとって現段階ではマイナスの影響しか確認されていない。