中部横断自動車道29日開通、静岡県の経済効果は年間182億円

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中部横断自動車道29日開通、静岡県の経済効果は年間182億円

南部インターチェンジ(IC)と下部温泉早川IC間の13.2キロが開通することによって、山梨県庁から静岡県庁までの所要時間は約95分に短縮され、これまでの国道52号利用時から約70分短縮できる。

貨物の変化に注目すると、これまでは山梨県庁から、清水港までも約160分必要だった。それが中部横断道を活用すれば、100分程度と大幅に短縮できる。これまでは農作物を海外へ輸出する際、中央自動車道などを活用して東京港、横浜港などへ180分かけてトラック輸送していたが。清水港となれば100分程度と大幅に短縮できる。これらによる経済効果を山梨大学が算出。山梨県135億円(年間)、静岡県182億円(年間)、長野県17億円(年間)と発表した。

中部横断道の整備(双葉まで全通)によって、家計の実質所得増加(便益の発生)がどれだけ図られるか、これは「付加価値増加」と、「利用可能時間所得増加」に分けて考えられます。前者の付加価値の増加とは、企業の生産増加に伴う付加価値の計測、後者は実際にお金が増えるわけではないが、実質的に所得が増えるという意味の計測になります。

(1)貨物・旅客交通量の変化について
■山梨→静岡の交通量は、貨物30.8%増・旅客34.0%増
■静岡→山梨の交通量は、貨物32.4%増・旅客40.4%増

(2)交通量の増加による生産量の変化について
■産業別生産量変化率(1~3次産業別合計)
山梨県:0.35%~0.4% (+377億円/年)
静岡県:0.08%~0.14%(+550億円/年)
長野県:0.03%~0.07%(+109億円/年)

(3)実質所得変化(便益)の見込み
・山梨県:135億円(時間所得74億、付加価値所得61億)
・静岡県:182億円(時間所得60億、付加価値所得122億)
・長野県:17億円(時間所得4億、付加価値所得13億)

■最終費用便益分析結果
・総便益:8,850億円(単年度412億円/年)
・総費用:6,345億円
・費用便益比:1.395

「中部横断自動車道経済効果」を山梨大学と共同記者発表

2021/8/27
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