ホーリークロス大学のVictor Matheson教授は、アメリカ、メジャーリーグ・ベースボールのオールスターGAMEだけに注目し経済効果を算出しました。2014年から2019年までの5年間で7000万ドルあったと結論づけました。
しかしこの7000万ドルは、平常時の経済にプラスになったわけではないといいます。
その理由は2つあり、1つは「置換効果」と言われる経済現象です。オールスター戦を観戦した消費者は、平常時であれば行くパブに行かなくなります。同時に2箇所で消費行動が出来ないからです。オールスター戦にお客さんを取られるパブやビジネスが存在すること。
2つ目は「クラウディングアウト」と呼ばれるものです。オールスターの開催地が混雑することで、逃すビジネスチャンスが存在します。ホテルも飲食店も満員になれば、消費したくでも出来ない消費者は、車中泊をしたりコンビニで夕食を済ませる事になりかねません。これらの機会損出を計算に入れれば、もっと少なくなると思われます。
ですが、Victor Matheson教授は2021年の場合は、外出をしないことが日常となっているため、「置換効果」も「クラウディングアウト」も少なく、純粋に増加する可能性が高いと考えています。
2021年4月8日 経済効果NET