2025年7月1日(火)~7月15日(火)15日間にわたって開催された博多祇園山笠2025は、開催期間中に約300万人が訪れ、100以上の祭り屋台が出店し、追い山と追い山ならしでは、有料席が販売された。経済効果.NETの独自試算によると経済波及効果はおよそ308億円(福岡県内)となった。
博多山笠は770年以上の伝統を誇る祭礼で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。祭りは豪華絢爛な「飾り山笠」の公開から始まり、地域ごとに担ぎ出される「舁き山笠」が勇壮に市内を駆け抜ける。特に7月15日早朝の「追い山笠」は最大の見どころで、重量1トン近い山笠が「オイッサ」の掛け声とともに櫛田神社に突入し、観衆を魅了する。
【博多祇園山笠振興会の収入】
追い山笠のチケットは1枚7000円で、約280枚販売され、追い山笠ならしのチケットは1枚3000円で、約300枚販売された。
冊子広告は全面=200,000円/1口、半面=100,000円/1口、小口=30,000円/1口。しおりは20,000円/1口。
提灯広告は50,000円/1口(10個)+製作費40,000円(変更時のみ)
うちわ広告は白黒=128,000円/1000本、カラー=168,000円/1000本。
また、協賛金として500,000円/1口、200,000円/1口、100,000円/1口、50,000円/1口などによる支援も募集されている。
博多祇園山笠では、100件を超える屋台の出店があり、屋台の出店料は1日あたり:5万円〜10万円程度。
福岡市からの補助金は約2,700万円となっている。
【観光客消費】
2025年の観客数は「300万人超」と報じられている。福岡県の屋台での1人消費額は、1,923円だが、これは山笠の時期ではなく、平時の屋台での消費額だ。福岡県へ訪れる観光客の88.4%が日帰りで、11.6%が宿泊する。その消費額は、福岡県の観光統計によると、県内在住の日帰り観光客で1人5,281円、他県からの宿泊を伴う観光客は1人32,522円。
主催者の運営費用と、観光客300万人の消費額の概算は、254億円となり、これに一波及効果、二次波及効果を加えるた経済波及効果は、福岡県内に約308億円となった。観光客が300万人おり、開催期間も長いため、大きな金額となった。福岡県の税収効果は約19億1500万円、助成金の2700万円の72倍になる。