2025年
7月31日(木)から8月3日(日)まで、シカゴのグラント・パークで音楽フェスティバルの「Lollapalooza」が開催されました。TWICE、サブリナ・カーペンター、オリヴィア・ロドリゴ、ア・サップ・ロッキー、ルーク・コムズ、タイラー・ザ・クリエイターなどが出演し、延べ46万人を集めた。
開催地であるイリノイ州シカゴにロラパルーザ「Lollapalooza」が2024年にもたらした経済効果は、440.9百万ドル(約650億円)があったと、主催者が発表している。2010年から経済効果の追跡が開始されて以来、ロラパルーザはシカゴ経済に32億ドル(約3,200億円)以上をもたらし、地域で2万5,000人以上の雇用を維持していると推定されている。
来場者の約58%がシカゴ都市圏外から来ており、彼らがホテル、レストラン、交通機関、小売店などで多額の消費を行う。特に、フェスティバル開催中は、朝食や深夜の食事の売上が急増し、周辺の飲食店に大きな効果が確認され、2024年のデータでは、来場者による支出だけで3億4,900万ドル以上が地域経済に直接効果があった。
2024年には980万ドルが、グラント・パークの使用料として、シカゴ市は、ロラパルーザの運営会社から直接賃料を受け取っている。ロラパルーザは、単なる音楽イベントとしてだけでなく、シカゴ市にとって経済的に非常に重要な存在であり、長期的な契約によって今後も継続的な貢献が期待される。
アメリカでは大型音楽フェスティバルを招致し、長期契約を交わし地域経済を活発化する動きがある。日本では行政が音楽フェスに助成金を出す例はすくなく、あまり重視されているとは言えない。伝統的なお祭りや、花火大会は、行政主導で行われているが、今後は変化が起きる可能性がある。