2022年長野県 善光寺の「御開帳」は4月3日かた6月29日まで行われ、参拝者が636万人だったと、善光寺が発表した。新型コロナウイルスによる、緊急事態宣言などが無かったことと、北陸新幹線の金沢延伸効果などがプラス要因となり、大きな落ち込みは無かった。
2015年に行われた善光寺の「御開帳」は、57日間で約707万人が訪れ、経済効果は約1137億円だったと長野経済研究所が計算した。単純計算すると1人あたり1万3600円だった。
2015年と同様の消費活動がされていれば、単純計算で1023億円の経済効果があったことになる。コロナ禍で観光産業全体が打撃を受けていただけに、このタイミングで、この観光消費は大きい。
コロナ禍で行動制限中、観光産業には政府からの支援があった。しかし行動制限が緩和されると同時に政府支援が無くなり、回復に時間が掛かる観光産業では、2022年になってからの倒産も後をたたない。政府の観光促進策(GoToトラベル)は8月1日までが対象だ。果たして観光産業がどこまで回復するのか、善光寺の御開帳を成功事例として拡がっていってほしいものだ。
経済効果NET 2002/7/5