大分空港ー駅 ホバークラフト 経済効果614億円
大分空港(国東市)と大分市を結ぶ海上交通として2023年度の復活を予定するホーバークラフトについて、県は就航から20年間で約614億円の経済波及効果を見込んでいる。世界唯一のホーバーが観光資源にもなることで来県者が増え、県内滞在での消費額が増加することがポイントだ。
世界唯一の旅客運送にホバークラフトが使われるため、世界中の乗り物オタクの注目を集められるだろう。第一交通産業が運行を行い、県は20年間の運行協定を結んだ。ホバークラフトが運行されることによる観光消費を469億円(1年間23.45億円)増加すると試算している。
大分では、平成2年5月から105人乗りの大型ホーバークラフト・ドリーム2号が運行していた。このホバーの最大の売りは、到着時の超ドリフト運行だった。これは世界中でここでしか体験できないアクロバティックな運転で、専用の撮影スポットまでもが設定されていた。
当時の運行料金は2750円で空港→大分駅までを35分程度で繋いでいた。リムジンバスの料金は1500円で60分で、観光客だけでな大分県民にも愛用されていたが、天候による欠航が難点だった。2009年10月末に、運行を終了しており、14年ぶりの復活となる。
大分県としては空港まで交通機関が、60分かかるバス以外に無いことを解消するために高速艇なども検討していた。高速艇を導入した場合、整備にかかる県の負担額は約115億円から200億円、期間は11年から12年かかる。だがホーバークラフトの場合、船自体は高価であるものの、県負担額は約75億円から85億円、3年から4年で導入できる点が今回の決定になったようだ。
▷大分ホーバーフェリー(Wikipedia)