十六総合研究所は、2016年10月20日からインタネットによるアンケート調査を実施。岐阜県ゆかりのアニメ映画3作品の聖地巡礼による経済波及効果「ルドルフとイッパイアッテナ」、「君の名は。」、「聲の形」による、岐阜県への訪問者は103万人、岐阜県内での消費は230億円にのぼると試算した。この230億円の県内需要額は162億円、一次波及効果と二次波及効果を加えた、経済波及効果は253億円になった。
アンケートは20〜69歳まで年齢・性別に偏りが出ないように、全国を対象として1万件の有効回答を集めた。回答者1万人中414人が、岐阜県ゆかりのアニメ映画3作品の聖地巡礼を実施していた。この414人の消費状況を細かく分析している。
「ルドルフと イッパイアッテナ」の聖地巡礼者の64%が氷菓(高山市)を訪れ、51%が星空へ架かる橋(高山市)を訪れていた。「君の名は。」の聖地巡礼者も氷菓(高山市)へ53%、ひぐらしのなく頃に(白川村) へ42%が訪れ、「聲の形」の聖地巡礼者も66%が氷菓(高山市)、45%がひぐらしのなく頃に(白川村) を訪問。
聖地巡礼者は岐阜県に限らず、1作品だけを目的とせず、複数のアニメ作品の聖地を周遊する傾向があるようだ。また、アニメ内に登場するシーンを示す「看板」などの情報を求めており、「顔出しパネル」や「なりきり小道具」などを求める傾向も、このアンケートで明らかにされている。
▷アニメ映画3作品の聖地巡礼(PDFファイル574KB)