NHK大河ドラマ「西郷どん」経済効果を合計258億円

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鹿児島銀行子会社の九州経済研究所(鹿児島市)は、NHK大河ドラマ「西郷どん」放映による鹿児島県内の経済効果を合計258億円とする試算を公表した。「西郷どん」は、2018年(平成30年)1月7日から同年12月16日まで放送されたNHK大河ドラマ第57作目。原作は林真理子『西郷どん!』、脚本を中園ミホ、主演の西郷隆盛を鈴木亮平、

鹿児島では放送前年の8月23日から9月初旬まで撮影が行われ、西郷が奄美大島、沖永良部島に流刑となる「島編」では、3週間にわたる奄美大島ロケが行われた。全47話の加重平均視聴率は12.7%と大河ドラマの中では振るわなかったものの、鹿児島県の英雄である西郷隆盛の物語が毎週全国に放送された効果は大きい。

九州経済研究所は、西郷どん大河ドラマ館、維新ふるさと館、仙巌園、西郷南洲顕彰館やいぶすき西郷どん館、奄美群島内の宿泊施設で利用者アンケートを実施している。西郷どん効果により増加した観光客数は2018年1年間で59万3000人で、直接の消費額は161億4250万円だったが、一次波及二次波及効果を加えると、258億の経済波及効果となった。1人あたりはおよそ4万3500円となった。

九州経済研究所の計算には、日本各地にある鹿児島県のアンテナショップでの売上などが含まれていないため、詳細に拾い上げてゆくと更に大きな金額になるだろう。

【参考文献】
2018/12/19 日経MJ
NHK公式サイト
九州経済研究所

2018/12/01
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