「丹波篠山市」名称変更による経済効果52億円以上

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「丹波篠山市」名称変更による経済効果52億円以上
インタネットを活用したアンケート調査により、篠山市を訪れる観光客の訪問回数や消費額と、市名変更による消費額の増減率から、算出した市名の変更後における推計消費純増額(市名変更による消費額の増加分)は85億6,810万円となる。 ここから、市名変更による変化を少しでも正しく表すため、訪問確率の高い人の割合22.7%を乗じてより現実的な数字に近づけた。その結果の増加額は19億4,500万円となった。

この増加は単に食事、飲酒、土産物、入館料および宿泊料などとして増加するだけでなく、これら商品やサービスにかかる仕入れや雇用などを誘引する。 そこで、これらの波及効果の指標である産業連関表を用いて、間接効果額を含むと総計28億7,000万円以上となり、その効果はすべての業種に及ぶ結果となった。

一方で現在混乱している「丹波篠山」というブランドの消耗を防ぐ事による、経済効果を算出している。丹波篠山産は、他産地と比較して販売価格が高い傾向がある。特産 の中でコシヒカリ、黒大豆、黒枝豆、大納言小豆、栗、山の芋の農産物と丹波篠山牛、猪の肉類に絞って効果を算出した結果が23億3000万円となった。

これらから、市名称を「丹波篠山市」へ変更することの経済効果を52億円以上とし、市名変更の賛否を問う異例の住民投票の判断材料として提供し、賛成が過半数を占める結果となった。
創造都市課アンケート調査報告 (PDFファイル)

2018/11/26
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