金足農業高校の夏の高校野球準優勝の経済波及効果は104億円(秋田県)
秋田県勢として103年ぶりとなる秋田県立金足農業高等学校の甲子園準優勝は、全国的に大きな 盛り上がりをみせた。こうした明るい話題は、県民の心理 を浮揚させる効果に加え、連日の報道等により秋田県への関心を高めている。
経済効果の試算ではまず大会以降、金足農の生徒たちが開発に協力した食料品や、野球部の活躍を受けて出版された特集雑誌の売上高、県内各地で行われたパブリックビューイングにより発生した消費などを算定。ローソンの「金農パンケーキ」が発売された。これらの消費金額を3億円と算出している。
金足農とは直接関係無い秋田県民の消費も旺盛になったとし、飲食店の増収や雇用者所得の増加に伴う消費拡大など間接効果は2億円とした。
また、来年夏までの1年間に秋田県に観光で訪れる日本人客が122万人(10%)増加すると仮定すると、直接効果は66億円、間接効果は33億円となり、観光客増加で99億円。準優勝時期の5億円をプラスすると104億円となる。
▷日本銀行秋田支店資料(PDFファイル503KB)