2022年アメリカのメジャーリーグは、労使交渉がもつれてしまい、春のキャンプ実施が行われない可能性が出てきた。
メジャーリーグのスプリングトレーニングは、フロリダとアリゾナに集中している。その経済効果は莫大でコロナ前の2018年にデータは、アリゾナ州立大学のシードマン研究所はアリゾナのサボテンリーグは6億4,420万ドルと試算。フロリダスポーツ財団はフロリダのグレープフルーツリーグは6億8,710万ドルと試算した。メジャーリーグ30チームによるスプリングトレーニングの経済波及効果は13億3000万ドル(およそ1730億円$$=¥129)と巨大な金額だった。
2022年はアメリカで新型コロナウイルスへの警戒感も薄れ、スプリングトレーニングに合わせて多くの観光客が、温暖なアリゾナやフロリダで休暇を過ごすことを、自治体と観光業者は期待していた。スプリングトレーニング期間中には、200以上の練習試合やオープン戦が行われ、観客の50%以上が州外からの観光客で、1人で1日平均439ドル(およそ5万円)を消費することが解っており、消費意欲は旺盛だ。
メジャーリーグのスプリングトレーニングを迎える自治体は、練習環境やスタジアム、道路や宿泊施設などインフラ環境を整えて、招致してきただけに今回の労使交渉による、ダメージには憤慨している。
▷Why Baseball Spring Training Is Big Business(WEBサイト)