ワールドカップロシア大会16強に進んだ効果
6月14日に開幕したW杯ロシア大会。事前の期待度が低かった日本代表だったが、初戦のコロンビア戦の快勝により、株式市場が反応。翌20日に日経平均株価が大幅反発した。1986年以降のW杯優勝国は、優勝した年の実質国内総生産(GDP)伸び率が前年実績と比べ平均3.2ポイント高かったという実績もある。
スポーツメーカーのアディダスは、全世界の集計で上半期はロシアW杯効果で営業利益17%増加している。アジアパシフィック市場の売上高が同17.5%増、北米が同18.0%増、西ヨーロッパは同2%増(地域通貨ベース)となった。
日本が勝ち残り、決勝トーナメントまで進出したため、観戦試合数も増加。スポーツバーでの観戦や、テレビでの観戦により、宅配ピザ、ビール、テレビなどの消費も増加したとして経済効果は3000億円ともいわれる。
ただ、この数字は専門家が集計したものではなく、メディア関係者が「このくらい」というざっくりした感覚値のため、信憑性は低い。日本銀行やシンクタンクが計算した数値と比較するのには適さない。
2018/12/5