2024年7月に「佐渡島の金山」が世界文化遺産として登録されることが決定した。申請前に試算していた経済効果を、日本政策投資銀行と日本経済研究所は改めて計算し直した結果、585億円(年間)を経済効果として生む、観光資源になると試算した。
まず、世界文化遺産となることで、訪問者が増えるとし、年間44万4000人の見込みを、67万8000人に上方修正。次に、前回の計算時期と比較し、消費者物価が上昇しており、宿泊費、飲食費、交通費、土産購入金額などが12%増大するとして試算した。
ただ、この試算通りの人数を受入れ、佐渡を充分に満喫していただくには、おもてなしをする人材の不足や、寒くなる冬季との格差が拡大することによる、観光業の経営が難しくなることも指摘されている。