2022年NHK大河ドラマ 舞台の鎌倉に於ける経済効果260億円

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日本銀行横浜支店は2022年NHK大河ドラママ「鎌倉殿の13人」が放送されることによる、鎌倉を中心として神奈川県を訪れる観光客の増加を、過去のデータから類推し、年間での経済波及効果が260億円になると試算した。(コロナなど感染症の影響は除外)

観光については、「共通基準による観光入込客統計」(観光庁)あるいは各都道府県集計の観光統計2を用いて、2007 年~2018 年の間に放映された大河ドラマの主な舞台となった都道府県の対前年増加率(放映年)を宿泊客・日帰り客別に算出している。
2011年に放送された「江~姫たちの戦国~」は滋賀県が主な舞台となり宿泊で前年比14.8%増加。2013年に放送された「八重の桜」では福島県が主な舞台となり宿泊客は前年比2.1%増加。日帰り客は8.8%増加している。2007年から2018年まで10年の平均値が、宿泊客5.7%増加、日帰り客5.0%増加であった。

過去のNHK大河ドラマの観光客増加データを基に試算しており、信憑性は高い。観光客1人の消費額に関しても、2010年から2019年までの神奈川県内の消費データの平均を基礎データとして使用。直接効果を173億円。一次波及効果を46億円、二次波及効果を40円と試算し。合計で260億円の経済波及効果があると試算した。

NHKの大河ドラマは、1年間を通じて50回近く放送されること、番組時間が45分あるため観光への影響は大きい。同様の編成で制作されるドラマは2021年時点で存在しない。またドラマ終了後に、1-2分のドラマに登場した場所を紹介するコーナーもあり、視聴者の観光意欲を高めている。
また大河ドラマの経済効果算出は日本銀行の支店が行う事が慣例となっているようで、2015年放送の「花燃ゆ」の経済効果約138億円と試算したのは日本銀行下関支店。2016年放送の「真田丸」の経済効果約200億円と試算したのは日本銀行松本支店。2017年放送の「おんな城主 直虎」の経済効果を約179億円と2016年4月時点で試算したのは日本銀行静岡支店だったが、放送終了後浜松市が、実測データを基に計算した結果248億円だった。

大河ドラマ放映等に伴う経済波及効果の試算(PDFファイル)

2021/11/26 経済効果NET
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