9.11から20年間、テロとの戦争費用880兆円以上

その他

9.11から20年間、テロとの戦争費用880兆円以上

アメリカ同時多発テロから20年となる9月11日追悼式典が行われた。この事件で日本人24人を含む2,977人が死亡し、25,000人以上が負傷し、その後長期間に渡る健康被害や、精神疾患があった。
2001年当時大統領だった、ジョージWブッシュ大統領は、歴史上初めてのアメリカ本土攻撃に対して、戦争を開始した。この同時多発テロの首謀者とされた、イスラーム過激派テロ組織「アルカーイダ」の指導者ウサーマ・ビン・ラーディンを捕獲することと、アルカーイダの安全な活動拠点を奪うためにアメリカ軍が侵攻し、アフガニスタン紛争が始まった。
2003年ブッシュ大統領はイラクが大量破壊兵器を廃棄せず保有し続けている、という大義名分をかかげて、国連安保理決議1441を根拠としてイラク戦争を開始。サッダーム・フセイン大統領を逮捕。

2021年8月31日、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退が完了。しかし、アメリカ軍が撤退したために、武装勢力タリバンが再び権力を掌握し、アフガニスタンはアメリカ侵攻前より状況が悪化した様にも見える。

バイデン大統領は、国際テロ組織アルカイダの打倒など、アメリカ本土へのテロの脅威を取り除くという、当初の目的はすでに達成されたと発言している。
ブラウン大学の戦争費用プロジェクトの最新の見積もりによると、世界中で少なくとも897,000人が対テロ戦争関連で命を落とし、アメリカは880兆円を20年間で投入した。アフガニスタンで死亡したアメリカ兵は2442人、負傷者は19950人。イラクでの死者は4489人、負傷者32765人。911後のテロ戦争の被害合計はアメリカ兵6936人の命と、5万2715人の負傷、そして880兆円の税金だった。
20年前の同時多発テロ以上の犠牲を払った意味があったのだろうか、アメリカで最も長期間に渡る戦争となった、アフニスタンへの派兵。911の犠牲者や、遺族はこの戦争をどう考えているのだろう。

ブラウン大学「テロ戦争費用」(英文WEBサイト)

2021/9/11
経済効果LOGO-S

関連記事

特集記事

TOP