「野外音楽フェス」と呼ばれる、全国津々浦々にて開催され、多数のアーティストが出演する音楽コンサートの実施数はこの20年間で増え続け、年間300ほどのイベントが開催されている。数万人〜数十万人を動員する大型イベントも多く存在する一方、様々な特徴やテーマを持ち合わせたイベントも増加し、規模の拡大と多様化が進んでいる。これらの音楽フェスの特徴としては、
・地方において各地方に協力を仰ぎながら実施し、人の移動や土地への愛着が発生
・音楽のみならず、食、観光、自然、ファッションなど多様な文化の発信
・各地方での交通宿泊費・事前消費は音楽フェス売上を超える規模
などが挙げられ、いちイベントにおける経済波及効果は約100億円にも及び、日本における音楽フェス全体の経済波及効果は3700億円となる。※尚美学園大学 江頭満正 准教授算出
「音楽フェス」は単なる音楽イベントではなく、「音楽フェス経済」を築く「音楽フェス文化」を新たに生み出している。